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理念

FS総合研究所の理念

2020年に向けて、東京駅周辺、渋谷、品川、新宿、池袋など東京の中心部はビッグプロジェクトの進展により大きく変わろうとしています。
一方で、以前東京都知事が「20世紀の負の遺産」として、その耐震化、不燃化を徹底的に進めると表明した木造密集地域の問題は今もほとんど進展していません。木造だけでなく旧耐震基準の下で建設された老朽ビルの問題は更に深刻です。膨大な建替え費用を負担しても面積減になるケースがほとんどで、耐震補強だけではそれほどビルの価値を増やすことにならないケースも多いからです。
施策や制度は数多く作られているにもかかわらずこれらの地域やビルがスラム化の道をたどろうとしている原因の一つは、行政と私人との間の情報の目詰まりにあると考えます。正確なことしか語ることの許されない「行政」による施策・制度の説明は表面的で分かりにくく、(企業の宣伝は別にして)建替えの過程や再開発事業の実相を伝える民間の情報発信もほとんどありません。
FS総合研究所は、公的セクターと私人の間に立ち、施策の分析やオーラルヒストリーなどの手法による調査研究と出版などの情報発信により、良質な建築と安全で快適なまちづくりに貢献すべく活動しています。
その観点から、ウィーンなど近代建築をリードし今なお住宅・建築・まちづくりに力を入れている海外の調査研究にも力を注いでいきたいと考えています。